シンボルツリーの配置や植栽プランとおすすめの庭木
庭における木の役割とメリット・デメリット
住宅の庭園部分において植木が入ることによって、色彩を豊かにし、家を引き立たせ、樹種によっては花をつけたり紅葉したりすることで変化が生まれ四季を感じることが出来ます。
視覚的に良い印象をもたらす一方で、植木を植えることで必ず必要となってくるのが「植木の管理」です。落葉樹の場合は秋から冬には落葉するので落ち葉拾いなどの掃除が必要となったり、枝が伸びたら剪定をしないといけなかったりと管理が必要となります。管理ができていないと木が大きくなり過ぎたり、虫が付いたり病気になったりする場合もあります。
植木を植えるデメリットもあり近年庭に木を植えない方が増えておりますが、それ以上のメリット・魅力があり、住宅環境を完成させるのには必要不可欠な存在です。
まずはお庭にシンボルツリーを1本植えてみてはいかがでしょうか?
今回はシンボルツリーに最適な樹種を植えるおすすめな環境・配置方法と合わせてご紹介致します。
シンボルツリーを植える場所
植える場所① 門廻り・玄関付近
シンボルツリーを植える場所として代表的なところと言えば門廻りなどの玄関付近です。道路から家を見たときに一番目に付く場所、外構を引き立たせるためにもシンボルツリーを門廻りに植えると良いでしょう。
おススメ樹種:ソヨゴ(常緑樹)ヤマボウシ(落葉樹)
植える場所② 庭(リビングから見える場所)
リビングなどくつろげる場所から庭を眺めたときにシンボルツリーがあると庭が一層引き立ちます。庭の場合は比較的植える場所には余裕があることが多いので、多少大きくなる樹木でも日陰を作るなどの効果もあり良いでしょう。まりからの目隠しとしてになることも考えられます。スポットライトなどでライトアップしてあげると夜も庭を楽しむことが出来ます。
おススメ樹種:シマトネリコ(常緑樹)、シラカシ(常緑樹)カツラ(落葉樹)、イロハモミジ(落葉樹)
植える場所③ 特別な空間 中庭や坪庭
建物の構造に中庭空間があったり坪庭を作ってそこにシンボルツリーを植えることもあります。この場合は3面又は4面囲われた空間に植えくことになり日当たりの悪さを考えて樹種を選ぶ必要があります。又、植える際の搬入や剪定などの管理がしにくいので植える樹種以外に搬入路等の計画も考えると良いでしょう。
おススメ樹種:ハイノキ(常緑樹)、ヒメシャラ(落葉樹)
方角にあったおススメ庭木
東~南向きのおススメ庭木
朝日から昼間の日光が十分に当たる東から南向きの場所は木を植えるのには最適な環境で、比較的いろんな樹種を植えることが可能です。
但し、木の生育に一番良い環境ということは逆に言えば成長が良く早く大きくなる可能性があるという事にもなります。
また真夏の日光が長時間当たる場合は樹種によっては葉焼けを起こす場合もありますので注意が必要です。
常緑樹:シマトネリコ、ソヨゴ、常緑ヤマボウシ
落葉樹:ヤマボウシ、ハナミズキ、イロハモミジ、ジューンベリー
シマトネリコ
常緑ヤマボウシ
ヤマボウシ
西向きのおススメ庭木
西向きの場合は特に注意が必要です。西向きということは西日が当たる可能性があり、庭木特に落葉樹は西日により葉が焼けてしまったりしますので植える木を選ぶのは一番木を使います。乾燥に強い常緑樹を選ぶのが良いでしょう。
常緑樹:オリーブ、シマトネリコ、アカシア、ユーカリ、キンモクセイ
落葉樹:カエデ、エゴノキ
北向きのおススメ庭木
北向きの環境は基本的に日光が建物に遮られて日当たりが悪いこと、冬場は北風を受ける可能性が高いことが考えられます。
日光は植物の生育には重要な要素です。日が当たらないことは成長を鈍らせるとともに花や実が付きにくくなります。その為、花や実を楽しむ庭木は不向きで、紅葉する樹種も紅葉の色合いが悪くなります。
また北風により乾燥しますので寒さ・乾燥に強い庭木を選びましょう。
常緑樹:シマトネリコ、ソヨゴ
落葉樹:アオダモ、シャラ、ヤマボウシ、カツラ