外構工事のプロのおはなし

外構工事のプロのおはなしや池之上造園からの情報

家族やペットが楽しめる安全で美しいお庭にする為の天然芝と人工芝のお手入れのポイント

家族やペットが楽しめる安全で美しいお庭

 リビング前などの主庭の目的に家族(特にお子様)やペットが安全に遊べることを考えた場合、やはり芝生のお庭が最適です。

 コンクリートなどの舗装ではお子様やペットが怪我をする危険があります。

  また、夏の暑い日では日差しの照り返しによる地表面の温度もコンクリート舗装より低く抑えられますので、バーベキューを楽しんだりキャッチボールなどの軽いスポーツをするにも最適です。

 さらに、緑にはリラックス効果もあるので家族やペットはもちろん来客の方も癒されます。

 

天然芝の種類と特長

和芝

暖地型:野芝・高麗芝・TM9  寒地型:該当なし

洋芝

暖地型:バミューダグラス等  寒地型:クリーピングペントグラス・ケンタッキーブルーグラス等

 

特長

暖地型:

温暖な気候を好み、土壌を選ばない・乾燥に強く、日陰に弱い・成長が遅く、冬枯れする。管理が比較的易しい・価格が比較的低い(洋芝は高い)

 

寒地型:

冷涼な気候を好み、砂質土壌が適している・乾燥に弱く日陰に強い・成長が早く、冬でも緑を保つ・管理が難しい・価格が高い

 

植える時期

暖地型:

最適な時期は春(3月中旬~5月上旬)・その他の時期はあまりお勧めできません。

寒地型:

最適な時期は秋(10月)・その他の時期はあまりお勧めできませんが、春(3月)は適しています。

*色々な種類にそれぞれ長所・短所がありますので、自分のお庭の状況に適した芝を選びましょう。

 

芝生の育て方・お手入れ

1)水やり:

 芝は水不足になると葉っぱが丸く巻き始めますので、その状態になったら水やりをしましょう。

 季節ごとの水やりの目安は春・秋は週2~3回。夏は1日おき(日中に水をやると蒸れて枯れる原因になるので朝か夕方)。

 冬はやらない(暖地型のみ。寒地型は芝の状態を見て適宜)。ただし、雨の状況により調整してください。

 

2)芝刈り:

 芝の長さが20mm~25mmぐらいになったら刈りましょう。伸びすぎてから刈ると芝が弱ってしまいます。

また、刈り取った芝を残すと枯れる原因になるのでレーキや熊手を使って取り除きましょう。

 

3)雑草:

 こまめに取るのが良いですが、芝生専用の除草剤を使っても良いでしょう。

芝生専用除草剤には雑草の生育阻害が目的の葉茎処理剤と発芽抑制が目的の土壌処理剤があります。また、両方の効果がある物(シバゲンDFなど)もあります。

 

4)肥料:

暖地型は4月~10月の間で1か月おき、寒地型は11月~3月の間で毎月やりましょう。

肥料の種類は化成肥料(リンなどの化学物質・芝本体に有効・比較的安価)と有機肥料(米ぬかや魚粉などの有機物・土壌に有効・比較的高価)がありますので、

2種類をバランスよく併用しましょう。1回の肥料の目安は20g/㎡ぐらいです。

 

5)目土:

生育の悪い場所に目土(砂)を撒いて生育を助けます。ただし撒きすぎると地面がデコボコになるので撒きすぎないように注意してください。

 

6)エアーレーション:

  芝を植えてから2年目以降に通気性と透水性を良くする為の作業です。

直径2㎝・深さ10㎝程の穴を10㎝間隔で開けていきます。

ローンスパイク・ガーデンスパイクなどのエアーレーション用の器具を使うと便利です。春と秋に1回づつ行いましょう。

 

7)主な病害虫とその対策方:

    春はげ症  春になっても部分的にはげたような症状で対策としてダコニール水和剤を薄めて散布しましょう。

 

 さび病  葉に鉄サビのような黄色の粉が斑点状に発生する症状で対策としてグリーンダイセン水和剤を薄めて散布しましょう。

 

 シバツトガ  幼虫が芝生の新芽を食べて枯らします。対策としてカルホス乳剤を薄めて散布しましょう。

 

 コガネムシ  幼虫が芝生の根を食べて枯らします。対策としてカルホス乳剤を薄めて散布しましょう。

しっかりとお手入れをすれば美しい状態の芝生が長持ちします。

人工芝のメリット・デメリットときれいに張る施工方法

 芝を張りたいけど天然芝だとお手入れする余裕が無い場合は人工芝が良いでしょう。

 人工芝のメリットは一年中緑の景観を保ててお手入れが不要。逆にデメリットは施工時の費用が天然芝より高く経年劣化による交換が必要になることです。

 

 人工芝の仕上がりをきれいにする施工方法

  1)人工芝の高さに合わせて土を掘り砕石を敷いて転圧し地面を平らに均します。

    (きちんと平らにしないと仕上がりがデコボコになってしまいます。)

  2)隙間ができないように防草シートを敷きます。

    (隙間ができるとそこから雑草が生えてきます。)

  3)人工芝の芝目とつなぎ目を揃えて張ります。

    (人工芝のつなぎ目は専用の接着剤とアンカーピン・縁はアンカーピンを使って固定する。)

せっかく人工芝を張ったのに見た目が悪いとお庭が台無しになってしまうので丁寧に施工しましょう。

 

 

 

 

関連記事一覧