管理が楽なおすすめ庭木(シンボルツリー)の特徴と適切な植栽場所
管理が楽なおすすめの庭木(シンボルツリー)の特徴と適切な植栽場所
建物の見栄えを引き立て、彩りを与えてくれるシンボルツリーですが、最近は手入れが面倒だからと植栽をしないお宅が増えています。
せっかくのご自宅を素敵におしゃれにするにはやっぱりシンボルツリーはおすすめしたいものです。
今回は手入れが比較的楽で、特に代表的なシンボルツリーを紹介いたします。
モミジ (落葉樹)
剪定の必要が少なく、樹形がきれいで、なんといっても秋の紅葉がとても美しく季節感を感じられます。
夏は乾燥防止のため葉に水をかけるのがポイントです。
寒さには強く、水やりも頻繁には必要ありません。
和のイメージが強いですが、どんな建物にも合いやすいです。
直射日光が当たると葉の変色が起こるため、直射日光の当たり過ぎない、
水はけの良い場所を選びましょう。
ヤマボウシ (落葉樹)
丈夫で育てやすく、陽当たりの良い場所を好みます。
樹形も乱れにくいため剪定せずに自然樹形で育てることができます。
6月頃から白い花が開花し始め、秋には紅葉し、冬には落葉します。
最近では中国原産の常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)も人気ですが、厳しい冬場になると多少変色し落葉もします。
水はけの良い場所に植えて、なるべく直射日光が当たり過ぎない場所がおすすめです。
シャラ (落葉樹)
ヤマボウシと同じく自然樹形で整うため、剪定はほとんど
必要ありませんが、木が大きくなり枝葉が絡み合ってくるようではあれば剪定が多少必要となります。
乾燥に弱いため、夏場は水切れしないよう注意が必要です。
秋には紅葉するので季節感も感じられます。
水はけ、風通し、陽当たりが良く、直射日光は極力避けられる場所がおすすめです。
ハナミズキ (落葉樹)
寒さに強く、樹形も自然にまとまりやすく比較的剪定が少ないので管理がしやすいです。
春には様々な色の花を咲かせます。直射日光と乾燥に弱いため夏場は根元を保護する対策なども必要です。
秋には紅葉し実がなるので季節感を感じられます。
シャラと同じく水はけ、風通し、陽当たりが良く、直射日光は避けられる場所がおすすめです。
オリーブ (常緑樹)
品種が異なる2本以上の木を一緒に育てれば初夏には花をつけ、その後は実がなります。
夏季の耐性は強いですが、過湿に弱く、乾燥には強いですが花芽分化する冬と結実期は定期的な水やりが必要です。大きくなると定期的な剪定が必要になるため多少の手間がかかります。
風通しと水はけの良い場所に植えるのがポイントですが、
成長すると大きくなるのである程度植える場所のスペースを考えましょう。
シラカシ (常緑樹)
耐陰性があり、どの季節にも強く非常に丈夫です。
防風林や目隠しの庭木としてもよく利用されます。
水やりや手入れの手間がかからないため、初心者の方にもおすすめです。
秋にはどんぐりの実がなるのも魅力的です。
葉の寿命が1年程度で生え変わるので、春先に一度落葉します。
陽当たりの良し悪しは問題ありませんが、成長すると大きくなるため、
隣家境界や植栽場所に注意しましょう。
シマトネリコ (常緑樹)
比較的安価で、特にメジャーなシンボルツリーです。
病害虫に強く、とても丈夫で育てやすいのが特徴です。
直射日光と乾燥にも耐性がありますが、成長速度が早いため
おおよそ3m程までで剪定して抑えるのがポイントです。
すぐに大きくなるため、隣家の境界辺りの植栽は避けましょう。
寒さに弱いため、陽当たりと水はけの良い場所がおすすめです。
ソヨゴ (常緑樹)
和洋問わずどんなスタイルにも合いやすく、目隠しのシンボルツリーとしても
よく植えられています。耐寒性、耐陰性もあり、生育も緩やかなので
剪定も年に一度程度で十分です。
雌株ならば秋には赤い実が熟すので、見た目にもきれいです。
生長が緩やかな分、大きくなるのに時間がかかります。
日陰でも育ち、成長も緩やかなため、狭い場所でも植栽しやすく
目隠ししたい場所の植栽にも最適です。