外構工事のプロからのアドバイス

エクステリア・外構工事の施工のコツなど池之上造園の技術チームの豆知識情報

お庭や外構を演出するためのライティング計画とテクニック

目的に合わせた照明の種類を選び夜のお庭やファサードを魅力的な雰囲気に演出するためのライティング計画とテクニック

 

エクステリアにおけるライティングの目的

エクステリアにおけるライティングには大きく3つの役割があります。

 ①演出

  アプローチや門周りはもちろんの事、お庭の植栽などにも照明を使う事で 幻想的で魅力的な雰囲気を演出します。


 ②安全

  人の往来が多い玄関やアプローチに照明を設置する事で段差や障害物を認識でき躓きや転倒を防ぐことができます。

 ③防犯

 不審者の味方となる暗い場所を少なくする事で防犯効果を高めます。

 

雰囲気の演出だけでなく安全も考慮したライティングを考えましょう。

 

照明の種類

照明器具には様々な種類があり用途に合わせて使い分ける事ができます。

よく使われる物をいくつか紹介します。

①門灯

門塀や門柱などに取り付ける照明です。門周り全体を照らす門柱灯ポスト・表札・インターホンを照らす表札灯などがあります。



②アプローチライト

 門から玄関へと続くアプローチを夜間でも安全に歩行する為の照明です。フットライトやポーライトなどがあります。

③スポットライト

 植栽などを上からや下から照らす事ができます。

最近の照明器具は用途・機能はもちろんデザインも多種多様にありますので

エクステリアに合ってお好みのデザインの照明を選びましょう。

 

エクステリアのライティング計画

お庭や門周りのライティングプランは以下の事お考慮する必要があります

①電源・電圧

 お庭に照明をつけるためにまず必要なのは「電源」です。一般的には建物の外壁にある「外部コンセント」や建物建築時に設置された「電源ボックス」を使用します。

一般家庭の電源は100Vなので100Ⅴ用の照明が主流でしたが、最近のエクステリアのライティングでは12Vの電圧に変換して使用する事が増えています。

 12Vのメリットは低電圧なので感電の危険性が少なく安全な事。デメリットは照明器具の他にトランス(変圧器)が必要になります。

 

 

 ②設置場所と設置したい数量

 設置場所まで障害が無いか。配線は埋設するか露出にするかを現場状況に沿って考えます。

 電源から設置したい場所までの間が土なのかコンクリートなのか、コンクリートの場合はすでに施工済みの場合は露出で配線する場合もあります。

 

 設置したい照明の数量について、100Ⅴの場合は特に問題はありませんが、12Ⅴなどのローボルトタイプについてはトランス(変圧器)に許容ワット数があります。

 設置したい照明のワット数を確認し合計したワット数が可能なトランスを選ぶ必要があります。

③各種センサー

 100Ⅴの外部コンセントから電源をとるとライトが点きっぱなしになってしまいます。その際は、センサーを付けることにより暗くなったら勝手に点灯し明るくなったら消灯するように設定することが可能になります。また一晩中、照明を付けていると電気代が掛かるので時間設定のできるタイマーなどもありますので目的に合ったセンサーを選びましょう。

 12Ⅴなどのローボルトタイプに使用するトランス(変圧器)にはセンサーがすでに組み込まれて入る物が多いです。

 

・設定した時間内のみ点灯するタイマーセンサー

 

・暗くなったら点灯し明るくなったら消灯する明るさセンサー、

 

・人を感知して作動する人感センサー

 

事前にきちんと計画をたてて夜のエクステリアを演出しましょう

 

魅力的なライティングにするテクニック

雰囲気をより際立たせる為のライティング方法をいくつかご紹介します。

 ①シャドー

  樹木の影を壁面に映し出して神秘的な印象を演出します。

 

 ②クロス

  複数のライトを使いどの角度から見ても同じようなライトアップを見ることができます。

 

 ③シルエット

  壁面をライトアップし、光を遮るように見せたい物を設置するとシルエットのように見えます。

 ④あかりだまり

  照明を植栽で隠すことで、光が植栽の中に溜まり、柔らかい落ち着いた印象の演出です。

光の当て方でお庭やファサードの雰囲気は変わります。いろいろなライティング

方法を使って、魅力的なエクステリアを造りましょう。

 

 

 

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