家や敷地に合ったカーポートやガレージの選び方と種類
ご自宅の駐車場の必需品「カーポート」「ガレージ」とは
お車をお持ちの方なら「雨に濡れずに乗り降りしたい!」「大切な車が汚れるのを防ぎたい!」「愛車を盗難から守りたい!」と思う方も多いと思います。
そんなときに重宝するのが「カーポート」や「ガレージ」です。
「カーポート」とは
主に屋根だけのものを言い、雨に濡れずに車の乗り降りができ、鳥の糞などからも車を守ることが出来ます。
そして、夏の暑さによる車内の温度の上昇を抑える効果もあり、シートの変色や劣化を防いだりします。
「ガレージ」とは
屋根だけではなく、前面にシャッター、側面・後面は壁で囲われたものを言います。
カーポートよりも値段は高いですが、その分、防犯性が高く、雨が吹き込まないのが特徴です。
主なカーポートの種類
カーポートには、主に1台用の片側支持タイプから2台・3台用の両側支持タイプがあり幅と奥行のサイズバリエーションがあります。
屋根の形状としては、カーブ形状のアールタイプ、真っすぐな形状のフラットタイプの主に2種類あり、最近は特にフラットタイプが人気があります。
またカーポートの柱が車の出し入れに邪魔に感じる場合にお勧めな「後方支持タイプ」もあります。
特殊なものとしてはこの屋根を吊下げた形の物やソーラーパネルを載せたカーポートもあり、デザインも様々です。
一般的にカーポートの屋根材は衝撃に強く紫外線もカットする「ポリカーボネート」を使用しています。ポリカーボネートの他、FRPや耐荷重性と遮熱性に優れたスチール折板があります。
また、設置する環境の応じて、積雪の多い地域では耐積雪用のカーポート、風の強い地域では耐風圧強度の強いカーポートもあります。
設置する敷地の形状や環境に応じて、豊富なカーポートライナップからお選びいただくことが可能です。
敷地形状に合ったカーポートの選び方
カーポートの設置を考えるときにまず設置したい場所の敷地形状に、必要とする台数のカーポートは設置できるのかを判断しないといけません。
敷地の形状は、場所によってそれぞれ異なり、真四角な土地は稀で、台形な土地や不規則に変形した土地がほとんどです。
この敷地にどんなカーポートが設置できるかの判断は、プロのエクステリアコーディネーターに相談いただくのが失敗を防ぐための大切なポイントです。
敷地形状例① 間口(横幅)が広いところに敷地幅いっぱいのカーポートを設置したい
通常のポリカ屋根のカーポートは最大3台までの物がほとんどで約8mくらいの物が一般的です。敷地が幅広く、中途半端なところにカーポートの柱が立たないように敷地幅いっぱいのカーポートを建てたい場合は「折板カーポート」がおススメです。折板カーポートとは屋根がスチール折板でできておりとても頑丈なカーポートです。最大12mくらいまでは中間の柱無しで設置が可能です。
折板カーポートのデメリットは、屋根材はスチール製なので日光の透過が無く、暗くなってしまう事です。駐車場が建物の南面にある場合、建物や庭への日光を遮ってしまいます。
このデメリットもオプションである明り取り用のポリカーボネート製の折板を部分的に入れることで改善することも可能です。
また、折板カーポート以外にも一部4台幅用の特殊なカーポートもあります。(三協Uスタイルなど)
敷地形状例② 幅は狭いが奥行の長い敷地に2台分のカーポートを設置したい
敷地の幅は広くないが、奥に長い敷地に2台分のカーポートを設置したい場合は、1台用の片側支持タイプのカーポートを連結する「縦2連棟」が可能です。
「縦2連棟」の他、「奥行延長」といった形状も可能で、車1台と自転車やバイクなどの場合におススメです。
敷地形状例③ 敷地が入隅であったり敷地の角が斜めになった角地の場合
敷地が角地だった場合、角の部分が斜めになってる場合があります。その形状にカーポートをそのまま設置すると敷地から飛び出てしまう場合があります。
その場合は、屋根の切り詰め加工が可能で、敷地に合わせて斜めカットすることも可能なカーポートもあります。
但し、屋根のカットには制限があるのでメーカーに確認が必要です。
カーポートの強度について
カーポートには、「耐風圧強度」と「耐積雪強度」の設定があります。設置する地域や環境に応じて適切な強度のカーポートを選ぶ必要があります。
特に近年、自然災害が多くなっており、台風への対策は考えておくべきです。
「耐風圧強度」
耐風圧強度とは、どのくらいの風圧に耐えれるかの強度の数値で、主要なメーカーではカタログ上に耐風圧強度が表示されています。
一般的なもので耐風圧強度風速34~38m/秒、強度の強いもので42~46m/秒があります。折板カーポートの場合は耐風圧強度54m/秒の仕様もあります。
カーポートを設置したい場所が吹きさらしの場所であったり高台などの場合は特に耐風圧強度は強いものにすることをお勧めします。
「耐積雪強度」
耐積雪強度とは、屋根の上にどれだけの積雪に耐えれるかという数値で「耐積雪~cm」と表示されています。
一般的なものは、20cm~30cmで、積雪地向けの50cmや豪雪地向けの100~200cmというものもあります。
耐積雪についてはどれだけの重さに耐えれるかということなので、強度が強いものは柱や梁の数が多くなったり、柱が太くなったりします。
※メーカーの設定している強度については、メーカー基準の基礎工事をしたうえでの設定となります。
特に地面が土のところに設置する場合はメーカー基準の基礎工事が必ず必要です。
「施工例のご紹介」